古墳時代の社会構造やその変遷を知る上で、古墳を立地・墳形・副葬品やその変遷などから研究することは、当時の集落の研究とあわせて必要不可欠といえます。
そこで、奈良盆地およびその周辺の前方後円墳・前方後方墳について、Google Map API を利用したビューアを制作し、位置と形状、出土品などの概要などを地図上で検索できるデータベースを作成しました。このビューアは、主題図作成機能を持ち、利用者の皆さんが興味を持った事柄(ある出土品の分布など)を自分で選んで地図上で示すことができます。
前方後円墳等に関するデータは、2008年度奈良女子大学文学部「古代文化地域学実習」の授業の一環で、近藤義郎編『前方後円墳集成 近畿編』(山川出版社、1992年)、『同 補遺編』(2000年)に基づいて作成されたデータをもとにし、奈良女子大学21世紀COEプログラム・古代学学術研究センター(現 古代学・聖地学研究センター)において奈良県立橿原考古学研究所編『大和国前方後円墳集成』(2001年)によって追加等を行ったものです。またその際、発掘調査報告書等を参考にしました。
一部の文字は次のように置き換えています。
文字 | 置き換え後 |
だ | |
椀 | |
、 | 禄 |
※このほか参考にした発掘報告書等は、詳細情報画面の「文献・出典」で挙げています。